執筆者 Kaoru Nasuno
本節では、ウェブアプリ開発について、サーバサイドとクライアントサイドの2点から簡単に説明します。
ウェブアプリ、特にウェブサイトは、クライアントであるブラウザがサーバにリクエストを投げ、サーバがブラウザにレスポンスを返し、ブラウザがレスポンスを解釈し、ユーザに表示することで成立します。
ウェブアプリ開発者はサーバがどのようなレスポンスを返すかと、クライアントがどのようにウェブサイトを表示するか(デザイン)をプログラムにより制御できます。
そのため、ウェブアプリ開発はサーバサイドの開発とクライアントサイドの開発にしばしば分けられます。
ここでは、まず、サーバサイドの開発について説明し、次にクライアントサイドの開発について説明します。
フレームワークを使ったサーバサイドの開発について説明します。
フレームワークはウェブアプリ開発の煩雑な部分を隠蔽し、開発コストを低減させるライブラリのようなもので、利用には例えば下記のようなメリットがあります。
* URLに拡張子がつかないため、プラットフォーム乗り換え時に、被リンクを維持できる
* ユーザログイン等のウェブアプリ開発によく使われるシステムが提供されている
* システムがオープンなため、フレームワークを使わない場合より複数人での開発がしやすい
ここでは、Pythonのフレームワークの一つであるFlaskを利用したウェブアプリ開発について説明します。
クライアントサイドの開発について説明します。
クライアントサイドの開発にはHTMLによるサイト構造の記述とJavaScriptによるサイト内動的処理の記述、CSSによるサイトデザインの記述の3つがあります。
ここでは、HTMLの説明は別の文書に譲り、JavaScriptとCSSについて説明します。
JavaScriptはサイト内動的処理を記述できるプログラミング言語です。
CSSはサイトデザインを記述するためのものです。